501 1966年モデル

1967年に全品番を変更したリーバイスは、1966年だけ501と501XXという2つの品番をペーパーパッチに併記しています。 当時の501は品質の高さが広く認知されたとして、丈夫なデニムを意味する『XX』の省略を決定します。 

ただし、始めは新しい501が従来の製品と同じであることを示す為、旧品番の501XXが小さく併記されていました。 その”66モデル”の復刻版がこの『501 1966年モデル』です。

バックポケットの隠しリベットは廃止され、糸によるバータック(カンヌキ止め)で補強する新仕様となり、それを記載した新しいフラッシャーを採用。 その下部に入る1966の年号も”66モデル”の特徴です。 

また、この時期の501は新旧の仕様が混在する変換期にあたり、コインポケットは三つ巻きチェーンステッチに変りましたが、ベルト上部のシングルステッチがパッチとループの上に乗って、縫い終わりが三角止め、脇合わせはシングルステッチといった現行モデルの501には無い旧仕様もまだ残されています。 

さらに、縫製糸も綿糸に加えて当時のコアヤーン(ポリエステルの芯糸と表面の綿糸の色が違う糸)を使用し忠実に再現されています。

リーバイスのジーンズ

フランス産のデニムを、ゴールドラッシュにわくアメリカ西海岸でテント地としてヒットさせたリーバイ・ストラウスが、その生地をインディゴで虫除け、蛇避けを兼ねて染めたものが、ブルーデニムであり、現代ジーンズの発祥である。

リベットは、前と後ろのポケットの両端に打ちつける。そのほかの仕様には一定の決まりが無かった。
価格は3ドル(当時としてはかなり高かった)。この作業ズボンは評判がよく、評判が評判を生んでよく売れた。

リーバイ・ストラウス社からテント地を買っていたヤコブ・デービスは、彼に「リベットで補強した衣類」の特許申請を持ちかけた。共同による特許取得申請は、1873年5月20日に受理。
このポケットの取り付け部分の生地が破れぬ様に馬具のブランケット用のリベットを打ち込んだのが、現在まで通ずるジーンズの直接の原型である。

その後、ジーンズはワークウェアの枠に留まらず、1960年代には若者を中心にファッションとして受け入れられ、アメリカを代表するファッションブランドとしての地位を確立。 
リーバイスのジーンズは誕生してから50億本以上が生産され、現在も世界中の人々から愛されています。

501XX 1937年モデル

初期のリーバイスジーンズからあったバックポケットに表側から打たれていた剥き出しのリベットは、時代にそぐわなくなり改革が行われました。

リーバイスはリベットの上に生地がかぶさるように打ち付けて隠してしまう画期的な製法を考案し、1937年にはその特許を取得しました。

1937年モデルの501XXは、そのディティールをそのまま忠実に再現しています。 バックストラップやクロッチ(股下)リベットは1942年に廃止された為、それ以降は付いていませんが、このモデルではまだ装備されています。

アーキュエイトステッチは一本針ミシンによる中央がクロスしないオールド仕様です。 
また、当時と同じ様に片面のみビッグEが刺繍されたレッドタブが付けられます。
(1936年から採用されたレッドタブは1950年代半ばまで片面にビッグEが刺繍されていました)

S501XX 1944年モデル

第二次世界大戦時、アメリカ国内では戦況が激化するにつれて物資統制が強化され、リーバイスも影響を受けて、501から金属部品や縫製糸の省略がなされました。

 社名入りのボタンに代わり、廉価な月桂樹柄の肉抜きされたドーナッツボタンが使用され、クロッチ(股下)リベットや、ウォッチポケットのリベット、バックストラップ等の金属部品を省略。

 ポケットの袋地にはヘリボーンやネル等の安価な生地を使用する等、仕様変更は細部に至るまで行われました。
 更に縫製糸の節約の為、リーバイスのジーンズを象徴するアーキュエイトステッチまでもが省略を迫られましたが、ブランドアイデンティティーを守ろうとしたリーバイスは苦肉の策として、ペンキによる手書きのアーキュエイトステッチを描きました。

 レザーパッチは省略こそされませんでしたが、品番表記に簡略化Simplified)を意味するSの頭文字を加えた”S501XX”と刻印され、フラッシャーには”FOR THE DURATION”(戦争終結まで)の文字を記入し、従来の501XXと区別される事となります。

501 1971年モデル

1971年、リーバイス製品のアイコンの一つであるレッドタブに書かれたロゴが、大文字表記の”LEVI'S”から小文字表記の”Levi's”へと変更され、後のヴィンテージ・ブームにおいて、この大文字の”LEVI'S”書体のレッドタブは、年代を判別する上での大きな目安となりました。 

しかし、1971年当時はBIG”E”タブのストックが尽きるまでは、Small”e”タブと併用して使用された為、BIG”E”とSmall”e”の2種類が存在しました。 

この『501 1971年モデル』は、最後のBig”E”となる1971年のBig”E”タブを使用した501を再現し、復刻したものとなります。